メンズガーデナーが選ぶ、おすすめの庭木5選

ガーデニング

メンズガーデナーkazuです。みなさんの庭に庭木はありますか?庭木は常緑のものや落葉するもの、香りがしたり、鳥や蝶を呼んでくれるものなどさまざまな種類があります。そのなかでも今回はお手軽に楽しめる庭木を5つ紹介します。

こんな悩みを解決します!

「暑さ・寒さにも強い、丈夫でそだてやすい木はあるの?」

「鳥や蝶がやってきたり、木陰を作ってくれるのに最適な木はある?」

「葉と花がきれいで管理が楽な、ほかにはないめずらしい木はあるの?」

これらのお悩みをメンズガーデナーの視点から、庭木が果たす役割と、それぞれのおすすめする理由をおつたえしながら解決していきます。それでは、いってみましょう!

庭木の役割

庭木には様々な役割があります。庭木を植えることで日差しをコントロールし、またプライバシーを守るための目隠し効果も期待できます。住宅の壁面近くに庭木を植えると、日差しから外壁を守ることができますし温度上昇も抑えることができますよ。

常緑樹はつねに葉があるため、冬でも庭がさみしくならず目隠しに最適です。落葉樹は落ち葉の管理が必要ですが、春の芽吹きから秋の紅葉、冬の落葉まで四季を楽しむことができます。

おすすめの庭木①カツラ

暑さ・寒さに強く、日陰でも育つ

樹形がとても美しく、秋には黄葉しよい香りがする

成長が早く、木陰をつくるのに最適

水を好むため、とくに夏場の水やりは忘れずに

カツラは日本原産の落葉高木です。ハート形の葉が特徴的で、秋に黄葉して落葉した葉からはキャラメルのような良い香りがします。ほうきを逆さにしたような樹形がとても美しく、街路樹でもよく見ることができます。すぐに大きくなるので木陰をつくるにはもってこいの庭木です。

暑さ・寒さに強く、日陰でも育ちます。水際に多く自生し、湿地を好む樹木ですので水やりを忘れてしまわないように注意してください。カツラはとても丈夫なぶん、生育スピードがとても速いです。根の張りも強いので、家のすぐ隣で植えてしまうと数十年後には基礎や水道管などに影響が出てしまう恐れがあります。

カツラを植えるときはなるべく単独で建物から離して地植えにするか、大きめの鉢に植えてコンパクトに管理するとよいです。株立ちのものだと自然樹形となり管理も株を更新するだけなので簡単です。庭木は手がかかるイメージがありますが、カツラは比較的手がかからずお手軽に楽しめますよ。

おすすめの庭木②エゴノキ

暑さ・寒さに強く、半日陰でも育つ。

自然樹形が美しく、初夏に白い花がこぼれるように咲く。

秋になると実をもとめてヤマガラやシジュウカラがやってくることも。

6月以降のカミキリムシ被害にだけには要注意!

エゴノキは日本全国の雑木林に多く見られる落葉小高木です。和名は、果実を口に入れるとのどや舌を刺激してえぐい(えごい)ことに由来しています。花は5~6月ごろ、白い花が枝に吊り下がるように一斉に咲き、風に揺れるその姿は清涼感があり初夏の訪れを告げてくれます。欧米でも広く「ジャパニーズ・スノーベル」という愛称で親しまれており、洋風和風テイストを選ばずどのような建物にもしっくり馴染みます。

暑さ・寒さに強く、日向を好みますが、半日陰でも育てることが可能です。自生は沢沿いの林内に多く、乾燥を嫌うため植える場所にはあらかじめ腐葉土を入れ保湿性を高めるとよいです。自然樹形がもっとも美しいエゴノキは剪定を嫌い、強い剪定をすると樹形が乱れてしまいます。剪定はあまりせず枯れた枝を取り除くのみで大丈夫です。管理はとても楽ですが、初夏にやってくるカミキリムシにだけは注意してください!

エゴノキは地植えでも鉢植えでも育てることができます。広い範囲で分布していることもあり、場所や土もあまり気にしなくて大丈夫です。何年かすればエゴの実を求めてヤマガラやシジュウカラがやってきますよ。家の中で紅茶かコーヒーを楽しみながら、野鳥を眺めるのもガーデニングの醍醐味ですよね。

おすすめの庭木③ティーツリー

ひなたを好み、暑さに強く寒さにも比較的強い。

葉や花の形ともにめずらしく、目隠しに最適。花はさわやかな香りがある。

近年注目のオーストラリアの植物。(オージープランツ)

ティーツリーはオーストラリアに自生する常緑中高木で、精油のティーツリー油(ティーツリーオイル)はこの植物の葉から抽出されたものです。精油は消毒、皮膚の問題にもちいられ、スキンケア用品に配合されることもあります。5月から6月に純白に羽毛状の花が咲き、さわやかな香りがあります。葉は細長く繊細で、風にそよぐその姿はとても涼しげです。

暑さ・寒さには比較的つよく、日なたと水を好みます。オーストラリアが自生地のため、植えた年の冬は寒さで少し弱ってしまうかもしれませんが、2年目以降は何事もなかったかのように育ってくれます。成長が早く、シンボルツリーや目隠しとしても活躍します。オーストラリアの植物は近年注目されており、庭木としてはまだ珍しいため、ティーツリーが庭にあるだけでご近所さんとの会話のタネになりますよ。

ティーツリーは手入れもあまりいらない丈夫な木で、地植えでも鉢植えでも育てることができます。成長が早いぶん、幹から枝がどんどんでてくるので、必要におうじて枝の根元から切ってしまいましょう。ほかとはちがう庭木がほしい方や、洋風の庭にしたい方にはおすすめの庭木です。

おすすめの庭木④西洋ニンジンボク

暑さ・寒さに強く、半日陰でも育つ。

シソ科のハーブで葉や花にも香りがあり、毎年蝶がやってくる!

花の少ない7月から8月に、すみれ色の花がたくさん咲く。

マイナーだったが、ブームの兆しあり!

西洋ニンジンボクはおもに熱帯に分布する、しそ科の落葉低木です。「しそ科?」と思った方、その通り!西洋ニンジンボクはハーブの一種なんです。花にも葉にも香りがあり、開花期も非常にながいのが特徴です。なお、ニンジンボクの名はこの葉がチョウセンニンジンに似ることに由来しています。花が少なくなる7月から、涼しげなすみれ色の花をたくさん咲かせてくれます。香りもよいため、毎年蝶が遊びに来てくれますよ。

暑さ・寒さには強く、日なたを好みますが半日陰程度なら花を咲かせてくれます。生育旺盛でとても育てやすく、落葉低木ですが3メートルくらいまで成長します。こちらも最近まであまり知名度がなかった庭木ですが、少しずつ園芸店でもみられるようになり、今ブームの兆しがあります。

西洋ニンジンボクは地植えでも鉢植えでも育てることができますが、横にひろがりやすいため狭い場所にはあまり向きません。剪定は多少必要ですが、あまり神経質になる必要はなく樹形をみだす徒長枝や枯れ枝を切る程度でかまいません。花が少ない時期にたくさんの花を咲かせながら、香りもながく楽しめるのであつい夏におすすめの庭木です。

おすすめの庭木⑤斑入りオオベニウツギ

暑さ・寒さに強く、半日陰でも育つ。

めずらしい斑入りの庭木。花と組み合わせてもとてもさわやか。

花木としても人気があり、花はピンクから白に変化する。花期もながく楽しめる。

斑入りオオベニウツギは中国に自生する落葉低木で、斑入りのうつくしい葉が特徴です。4月下旬に愛らしい筒状の花をたくさん咲かせてくれます。つぼみは濃いピンク色で、咲き進むにつれて淡いピンクからやがて白に近い色に変化していきます。花期もながく次つぎに開花し、初夏にはあかるい2色咲きとなって斑入りの葉と組み合わせてもとてもさわやかです。

暑さ・寒さには強く、日なたを好みますが半日陰でも問題なく育ち、少し減りますが花も咲かせてくれます。落葉低木ですが、生育旺盛で3メートルくらいまで成長します。オオベニウツギはとても美しい花木で品種も多く、庭木としてとてもよく利用されています。とくに斑入りの品種は庭のよいアクセントになり、緑ばかりで単調になりがちな庭に変化を与えてくれます。

斑入りオオベニウツギは鉢植えでも地植えでも育てることができます。樹勢がつよく苗木を植えて3年ほど経つと枝がどんどん伸びだしてくるので、樹形が乱れたぶんだけ剪定をするようにしましょう。斑入りの庭木は種類もすくない中、オオベニウツギは花よし・葉よし・丈夫でそだてやすいと良いことずくめでおすすめですよ。

まとめ

いかがだったでしょうか?

庭木は「水やり3年」といわれるように、水やりのコツをつかむのに時間がかかるといわれていますが、今回紹介した品種はどれもそだてやすく水やりも決してむずかしくありません。

あえてコツを伝えるのであれば、植物の自生地を知ることが大切です。カツラのように湿地で自生する木は水やりを多く、ティーツリーのようにオーストラリアが自生の木は水やりは多すぎないように注意するといった具合です。植物を知ることで上手に管理ができるようになり、植物たちはかならず応えてくれますよ。

今回おすすめした庭木たちがあなたの暮らしを豊かにしてくれますように。

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